原付の旅 26日目 屋久島町
iPhoneさん7を生贄にウミガメを召喚。
今日は原付乗り回しday、反時計回りで屋久島をぐるっとします。しかも今日はなんと2人旅。脱 ぼっち、というのも昨日のおにいさんもレンタルバイクして一緒に回ってくれるとのこと、やったぜ。
まずは前日に宿で韓国人の男の子に教えてもらったウミガメが見れるポイントがあるという一湊へ。シュノーケリングでウミガメを探す、この旅はじめて海に入れる、待ちわびてたぜ。1人だとやっぱりちょっと怖い。
ここで事件が起こりました。防水カバーの野郎が仕事をせずiPhoneさんが海水でひたひたになりました。全てのデータがさようなら。悲しみ、この旅での写真が全部消えました。iPhone壊れたことよりもデータの方が悲しい。。。
しかも1時間くらい潜ってもウミガメ見つからず。。熱帯の海水魚はいっぱいいて楽しいしサンゴも凄く綺麗。楽しいけどやっぱりウミガメがみたい。途中から雨も降ってきて諦めムードだったところに待望のウミガメ。正直ちょっとパニック起こして海水飲みました。完全なる野生のウミガメをみつけて一緒に泳ぐ。人生の中の目標を1つ達成した。どうやらアカウミガメの成体で大きさは50〜70 cmといったところ。岩場やサンゴをしきりにつついてて何か食べてるみたいでした。人にもあまり怖がらず近づきもせず逃げもせずといった呑気な構え。その後ろをずっと追いかける、幸せ。餌を食べてるところに潜水して近づくとテンションがおかしくなりずっと鳥肌がたつ、最高すぎる。惜しむらくは写真が撮れてないこと。まぁ出逢えたことを考えると些細なレベル。けど今回を機に水中でも使えるカメラを購入することを決意。なんでGoProでもいいから買って旅してないんだ。
追記(01-Sep-18): おにいさんの撮ったものを使わせて頂けることに。快く提供して下さったおにいさんに最高の敬意と感謝の意を込めて。
海から上がった後は西部林道を抜けていく。ここは屋久鹿と屋久猿が道路に出てくることで有名らしく道も狭くて路面もひどい、さらに割と車もあるという原付殺しみたいな場所。しかし、屋久島といえば、もののけ姫。もののけ姫といえばヤックルと猩々。これは見たいじゃないですか、行くしかないじゃないですか。とワクワクしながら走る。途中で蛇を踏んで滑る、ほんとすまん、蛇。
暫く林道を走行してると鹿注意の看板、ソワソワしながら走ると普通に鹿おる。しかも逃げないんだね。屋久鹿かわいいしか感情が無くなる。
きゃっきゃしながら近寄ると流石に逃げられました。残念。そのあと少し走ると今度は猿注意の看板、ソワソワする間もなく屋久猿のお出迎え。路上で堂々と毛繕いしてました。いや、あの、運転あんまり上手くないので蛇の二の舞になる前に避けてくださいね。猿は鹿以上に人慣れしてる様子で全く逃げない。寝てたり毛繕いしたりとのんびりとしてはりました。おかげでいっぱい写真撮れた。コンデジ持ってきててよかった。危うくiPhone壊れてるから撮り逃すところだった。しかも動物相手だから光学ズームが有難い。不幸中の幸いと思っておく。
鹿も猿もみれて大満足。とホクホクしながら走ってるとライト消灯確認の看板があり林道おしまいかと思って最後のカーブを抜けた瞬間、眩しい。ハレーションしたみたいに視界がボヤける。虹彩が弛緩して視界がクリアになった時にはそこには果てしない空と海。林道の薄暗い鬱蒼とした道からのギャップに気持ち良すぎて思わず原付で走りながら天を仰いで高笑いしました。脳に刺激的な物質が駆け抜けてる感が半端ない。
その後は大川の滝へ寄り道。大きな滝なのに水飛沫が浴びれるくらい近づけるらしい。
あの、その、大き過ぎて普段ならフレームアウトしたくなる他の人達でもいれておかないとスケールがわからないレベル。そして涼しい。
おにいさんと2人して滝つぼ近くの岩場にむかう。確かに水飛沫が冷たいくらい飛んでくる。というか小雨レベルに浴びる、気持ちいい。
虹が出てて無邪気喜ぶ。
びっしょり満喫して、次は海中温泉に。
このロケーションはほんとに何度来ても最高だと思う。地元の人が毎日、冬でも入りに来るって言うてはったのも理解できる。この日は地元の人も観光客も多くてまるで銭湯みたいな雰囲気でした。あれだな、銭湯の絵がVR飛び越えて一気にリアルに来たような異空間だ。因みにおにいさんは小学生くらいの女の子にあっついお湯をかけられるという軽いイジメにあってました、ほほえましい。
温泉からあがったら空港前まではあっという間でガソリン無くなりかけてるのにガソリンスタンドしまってたりと慌てたりもしましたが、一日かけて屋久島一周を堪能しました。最後におにいさんとゲストハウスの前にて記念撮影。こんなイベントもこの旅でははじめて。
一人旅してて良いことばかりだなぁ、と思ってたんですが一日中おにいさんと島を周って再認識できたのは一人とはまた系統の違う楽しさがあるということ。特におにいさんのホスピタリティの高さと無邪気さには本当に楽しまさせて頂いたなという感想です。けどこれも一人で旅をしていたからこそできた縁だとも思う。一人も二人も両方楽しいなぁ。それもこれもおにいさんとは妙にタイミングが合うから面白い。下山するところから原付止めて写真撮りたくなるタイミングまで、最高かよ。
最後におにいさんに心より感謝を。
また是非、遊んでいただきたいと思います。
明日は屋久島脱走。